2019年04月10日
電力
デマンド値について
※ここで解説するデマンド値とは、電力会社との契約の際に用いられるデマンド値のことです。
1日を30分単位で区切り、48等分します。この48個のそれぞれの中での平均電力を「デマンド値」といいます。
電力会社との契約の際は、この「デマンド値」によって「契約電力」が決まります。
基本的に高圧受電の需要家の場合、過去1年間の最大デマンド値のうち最も大きい値が契約電力の値となります。
つまり1年の間に1回でも大きなデマンド値が出ると、次の1年間はこの大きなデマンド値をもとに契約電力が決められてしまうのです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
50kW | 50kW | 50kW | 50kW | 50kW | 50kW | |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 翌年 |
50kW | 100kW | 50kW | 50kW | 50kW | 50kW | 100kW |
上の表のように、たとえ8月以外のすべての月で50kWだったとしても、8月に100kWというデマンド値が1回でも出たら翌年の契約電力は100kWになります。
また、デマンド値は30分の間の平均電力になりますので、一瞬だけ高い値が出ても平均値で下がればデマンド値は下がります。
5分 | 10分 | 15分 | 20分 | 25分 | 30分 | 平均 |
50kW | 45kW | 80kW | 40kW | 40kW | 45kW | 50kW |
上の表のように、15分で80kWという高い電力値が出てもその後の15分を低くすることで平均値が50kWになり、この時間帯のデマンド値は50kWになります。
発電機の導入で、上記のように高い電力値を検出すると発電機が起動し電力供給を発電機に切り替えることで全体の電力値を抑えることができます。
検知してから発電機が起動するまでの間は10数秒となっていますので、高いピーク値の時間をかなり少なくする(長くて数十秒)ことができます。
0————-10秒————-20秒————-30秒————-40秒————-50秒————-60秒
0————80kW——————-発電機に切替—————————————————–60秒
デマンド値が低い状況が続いて発電機を稼働させる必要がなくなったら発電機は自動で休止します。
電気料金のしくみ
【電気料金】=【基本料金】+【電力量料金】となります。
【基本料金】は「契約電力」によって決まります。
「契約電力」は、「当月を含む過去1年間の最大デマンド値」によって決まります。(これを「実量値制」といいます)
つまり、上がるときはすぐに上がりますが、下げるには1年間が必要になるのです。
よって最大デマンド値を常に低く抑えることで、電気料金の削減が可能になります。
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